コンテンツマーケティングの種類とは?購買プロセスを意識した選び方について解説します
昨今では、通信技術の急速な発達とともに仕事の多様化が進んでおり、パソコンやスマートフォンを使用して、時間や場所に捉われずにビジネスを展開できるようになりました。そこで注目されるようになった手法が「コンテンツマーケティング」であり、その種類もさまざまです。
今回は、コンテンツマーケティングの基本知識をおさらいし、消費者の購買プロセスから適した手法を選ぶ考え方について解説します。
コンテンツマーケティングの定義
コンテンツマーケティングとは、ターゲットとなるユーザーに対して、コンテンツ経由の情報発信を行い、求心力を高めることで商品やサービスの購入につなげる、中長期的な収益を獲得するためのマーケティング手法です。
あらゆる商品やサービスが飽和している現代において、消費者は機能的な部分よりも、情緒的な価値に重きを置くようになりました。そこで潜在顧客との関係性を深めていく手段として、コンテンツマーケティングが重要視されています。
コンテンツマーケティングの基本知識は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ本記事と併せてご一読ください。
コンテンツマーケティングを活用することで、潜在顧客との接点づくりやナーチャリングを効果的に行えるようになります。
コンテンツマーケティングの種類
コンテンツマーケティングは、大きく分けて以下の6種類に分類されます。
ブログ記事
コンテンツマーケティングにおけるブログ記事は、ユーザーの興味関心に沿った記事を制作することによって、コンバージョンにつなげることを目的にしています。検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、記事が検索結果の上位に表示されることを目指し、顧客層の安定した流入を目指すための手段として用いられます。
LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、検索エンジンやSNS、広告、他サイトからの発リンクなどを経由し、ユーザーが最初に訪れるページのことです。商品やサービスの認知から購買まで、効率的に進められます。
動画コンテンツ
動画コンテンツでは、文字や画像だけでは伝わりにくい複雑な内容であっても、視覚と聴覚を介することによって、ユーザーに商品やサービスの魅力を伝えることができます。
ウェビナー
ウェビナーとは、オンラインで開催するセミナーのことです。スマートフォンやパソコンがあれば、場所を選ばずに参加することができ、人数による制限もありません。販売促進はもちろんのこと、リーチ獲得やナーチャリングにも適した手法です。
ホワイトペーパー
企業が抱える課題とその要因を分析し、解決策として自社のプロダクトやサービスを提案する報告書がホワイトペーパーです。自社のホームページからダウンロードできるようにしている企業も多く、BtoB向けのコンテンツマーケティングに向いています。
メールマガジン
自社の関係先や潜在顧客・既存顧客などを対象に、商品やサービスの紹介を行い、関係性の構築を図る手法です。オンラインではE-mailやLINE、オフラインではカタログやパンフレットなどの資料を郵送する形が一般的です。メルマガ用リストが販売されているケースもありますが、リスクが多いため、おすすめできません。
ユーザー属性を考慮した上で、適切な手法を選びましょう。リソースに余裕がある場合には、複数の手法を併用するとより効率的です。
4段階の購買プロセスを意識して手法を選ぼう
コンテンツマーケティングで活用する手法は、商品やサービスだけではなく、ユーザーの購買プロセスも意識して選択する必要があります。
ここでは目的が商品やサービスの販売促進である場合を想定し、4段階のプロセスを意識した手法の選び方について解説します。
STEP①:認知
設定したターゲット層に向けて、自社ホームページや他媒体などで訴求力の高い記事を公開することにより、認知の機会を増やす段階です。リーチ数の増加に伴い、必然的に潜在顧客の数も多くなります。求心力の高いコンテンツを制作し、母数の増加を目指しましょう。
おすすめの手法 | ブログ記事、メルマガ |
STEP②:興味関心
ユーザーからの認知を得られたら、続けて興味関心を引く必要があります。この段階では、コンテンツを見た顧客に対して、テーマを掘り下げたセミナーや、配信コンテンツなどの申し込みを案内するのが効果的です。
おすすめの手法 | ウェビナー、ホワイトペーパー |
STEP③:比較検討(欲求)
ユーザーの興味関心を引いた後は、潜在顧客を顕在顧客に変えるフェーズへと移行します。「STEP②:興味関心」の段階で扱ったテーマへの理解がさらに深まる情報を追加で知らせる、ウェビナーへの参加特典として無料相談会の予約フォームを送るなど、ホワイトペーパーを閲覧したり、ウェビナーに参加したメリットを感じてもらえるようアプローチして、潜在顧客の欲求を高めていきます。
おすすめの手法 | ウェビナー、ホワイトペーパー |
STEP④:商談化(行動)
「STEP④:商談化(行動)」の段階では、電話やメールなどで潜在顧客のニーズをヒアリングするインサイドセールス体制を構築するのが一般的です。コンテンツマーケティングは、営業を挟まずにコンバーションまで進められることが特徴的なマーケティング手法であるため、この段階でLPなどを上手く活用し、購買意欲の高い潜在顧客に訴求しましょう。
おすすめの手法 | LP(ランディングページ) |
ユーザーからの信頼を得られるコンテンツでなければ、コンバージョンにつながりません。一方的に商品やサービスのメリットを並べ立てるだけではなく、ユーザーの視点に立った情報を発信できるよう心掛けましょう。
SNSを有効活用し、さらなる認知拡大を図ろう
制作したコンテンツをSNSで拡散することによって、商品やサービスのさらなる認知拡大が期待できます。SNSマーケティングについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
SNSマーケティングは、コストを抑えて認知拡大を図ることができる貴重な手法です。ぜひ積極的に活用し、制作したコンテンツとの相乗効果を狙いましょう。
まとめ
コンテンツマーケティングは、用途や場面ごとに手法を使い分ける必要があります。潜在顧客により良い情報を届けられるよう、良質なコンテンツを制作し、同業他社との差別化を図っていきましょう。