YouTube広告の特徴とは?出稿前に押さえておきたい事前知識を徹底解説
2005年にサービスを開始した「YouTube」は、世界中で多くのユーザーが利用する大型プラットフォームです。
オンライン動画配信サイトとして有名ですが、コロナの影響もあり、若年層に限らず、幅広い年代に視聴・活用されるようになりました。
「YouTube広告」の出稿も可能であるため、視聴者や配信者だけではなく、企業からも多くの注目を集めています。
視聴者数の増加に伴い、その効果も期待されるYouTube広告。今回は、どのような特徴がある媒体なのか、YouTube広告について徹底解説します。
YouTube広告の特徴
YouTube広告を活用する最大のメリットは、ユーザー数の多さです。多くのユーザーのなかから的確なターゲティングが可能で、地域や行動傾向、興味関心などから、自社のターゲット層へ効率的にアプローチできることが特徴といえます。
さまざまなプラットフォームが存在するSNSですが、なかでもYouTubeは利用者数が多く、滞在時間も長いため、必然的に広告との接点を持つ機会が多いです。
動画の開始前か動画途中に表示されるため、視聴者の目に留まりやすいでしょう。
また、投稿した広告をリアルタイムに効果検証することが可能なため、検証結果に応じて、タイムリーな対応も可能です。
MarkeTRUNKの調査によると、1日に1回以上YouTubeを利用しているユーザーが8割近くに上るとのことです。
YouTube広告を出稿する前に覚えておくべき基本知識
商品やサービスの動画広告を、利用者の多いYouTubeで出稿できるメリットは計り知れません。
情報量の多い動画広告であれば、内容次第で国境を越えて伝えられる可能性も十分にあります。
動画の撮影や編集には手間のかかる印象もありますが、少額の予算から始めることができるため、検討する価値は多いにあると言えるでしょう。
YouTube広告を出稿する前に対応すべきこと
YouTube広告を出稿する前に、以下の内容を押さえておきましょう。動画広告の制作にあたって、まずは評価の高いYouTube広告を見て参考にするのもおすすめです。
- 目的を決めてペルソナ(ターゲット)を明確化する
- YouTube広告の種類を決める
- YouTube広告の予算を決める
- YouTubeの動画クリエイティブを制作する
- Google広告のアカウントを取得する
YouTube広告は、短時間で良さを伝える必要がある商材や、文字だけでは伝わりづらい商材を宣伝したい場合におすすめです。
YouTube広告を活用するメリット
先述したように、YouTube広告の最大のメリットは、圧倒的に多いユーザー数です。そのほかにも、下記のようなメリットがあります。
- 費用対効果が高い
- ターゲットを絞って配信できる
- テレビCMよりも高いリーチ力をもつ
- 見込みユーザーを自社サイトへ直接誘導できる
- 見込みユーザーを追跡してリマーケティングできる
より高い成果をあげるためにも、ストーリー性を意識するなど、スキップされないような動画広告を制作できるよう、十分に内容を検討しましょう。
TwitterやFacebookなどでもシェアできるため、他媒体での二次拡散も期待できます。
YouTube広告の掲載場所と広告フォーマット
YouTube広告における掲載場所のデフォルト設定では、YouTube動画のネットワークだけを示す「YouTubeのみ」と、YouTube以外のWebサイトへ表示できる「YouTubeとGoogleのパートナーサイト」を選べるようになっています。
YouTube広告の種類
種類 | 表示箇所 |
バンパー広告 | 動画再生時に流れる6秒間のスキップ不可の動画広告 |
TrueViewインストリーム広告 | 動画再生時に流れる5秒後にスキップが可能となる動画広告 |
ディスカバリー広告 | YouTubeの検索結果や関連動画の横、モバイル版YouTubeのトップページにテキスト+画像で表示される広告 |
アウトストリーム広告 | Googleパートナーのwebサイトやアプリで再生されるモバイル専用広告 |
マストヘッド広告 | YouTubeホームフィードの上部で自動再生される広告 |
オーバーレイ広告 | 動画の下部にテキスト+画像で表示されるPCビュー専用広告 |
YouTube広告は、さまざまな設定が可能です。より確実な手法を選択するためにも、誰に・何を伝えたいのか、目的を明確にしましょう。
YouTube広告の出稿に必要な費用
YouTube広告の課金方法は、種類によって異なります。下記の表を参考に、目的に合ったものを選択しましょう。
種類 | 課金方式 | 課金条件 |
・TrueViewインストリーム広告 | 視聴課金(CPV) | 広告視聴 |
・バンパー広告 ・スキップ不可広告 ・マストヘッド広告 ・オーバーレイ広告 | インプレッション課金(CPM) | 広告表示 |
・アウトストリーム広告 | 視認範囲のインプレッション課金(vCPM) | 広告2秒以上再生 |
・インフィード動画広告 ・オーバーレイ広告 | クリック課金(CPC) | 広告クリック |
自社で出稿する以外にも、広告代行業者に依頼する方法も選択肢としてあります。
YouTube広告の活用事例
先述したように、まずは評価の高い動画広告を参考にするとイメージがしやすくなります。
ここでは成功事例として、YouTube広告で効果的な広告を出稿した企業を2社ご紹介します。
株式会社明治
チョコレートで有名な株式会社明治は、バレンタイン施策で、商品に深い関心を持つ層にターゲットを絞り込みました。ターゲットを「チョコレートへのこだわりが強い層」と「購入意向の強い層」に設定して、30秒の広告でパッケージを印象づけることで認知向上を狙い、34%の視聴率を獲得しました。
エーザイ株式会社
製薬会社大手のエーザイ株式会社では、毛穴汚れを落とす化粧品で潜在顧客へのリーチに課題を抱えていました。そこでターゲット層である20代から40代の女性を設定したオーディエンスターゲティングにより、特に美容意識の高い層を中心に動画配信を実施。
広告配信により、ターゲット層へのリーチは8%増加、売上も前年同期より向上しました。さらにこの成果を利用し、最適な動画素材を改めて制作することで、ターゲット層へのリーチは、最初のYouTube広告配信時よりも約3倍の増加に成功しています。
また、広告閲覧者による宣伝商品の検索数は、915%の増加。ターゲット層に適した効率的な配信により、リーチ単価も6分の1以下に下がったとのことです。
ターゲティングの内容によってアプローチ手法を検討し、それぞれに適した広告を使い分けましょう。
まとめ
広告を出稿するにあたり、YouTubeが魅力的な媒体であることは間違いありませんが、効果を最大化させるためには、基本となるポイントを押さえることが前提条件となります。
YouTube広告の特徴を理解した上で、創意工夫を凝らした動画広告を制作することが成功の秘訣です。
ぜひ本記事の内容を参考に、YouTube広告にチャレンジしてみてください。