これから販売促進の仕事を始める方へ|必要なスキルやスキルアップにつながる資格を解説します
「販売促進」という言葉はよく耳にするけれど、具体的にどのような仕事をするのか知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
販売促進は、新商品の売上アップや、新サービスを成功させるために、宣伝・広告・キャンペーン・イベントなどを行う、企業活動になくてはならない仕事です。
本記事では、これから販売促進の仕事を始める方に向けて、必要なスキルやスキルアップにつながる資格について解説します。
販売促進の担当者が覚えておきたい基本知識
販売促進とは、商品やサービスの売上アップを目的としたマーケティング活動のことです。顧客の購買意欲を高めること、また長期的な信頼関係の構築を目的としています。
販売促進の実務は、計画・実行・効果測定の3つのステップで進みます。
計画
顧客のニーズや動機を分析し、分析結果に基づいた販売促進活動を行います。ターゲットは、いつ・どこで・どのように商品やサービスを使いたくなるのか、算出した顧客データを基に、具体的な施策のアイディア出しから、目的・予算・日程まで全体の計画を立てます。
実行
キャンペーンの展開やSNSでの情報発信など、企画内容に応じて、さまざまな担当者と具体的な内容の打ち合わせを行い、準備が完了したら施策を実行に移します。
効果測定
施策を実行した後は、その効果を測定します。販売促進では、取り組みの成果や改善点などのデータを収集し、次回以降の施策に活かすことが重要です。
顧客に商品やサービスの購入を促し、宣伝・広告・営業との橋渡しを行うことが販売促進の担当者の役割です。
販売促進の仕事に必要なスキル
販売促進の仕事は、特に経験や資格がなくても行えるものばかりですが、企画力やコミュニケーション力、論理的思考力といったスキルは全般的に求められます。
企画力
販売促進の仕事をする上で、企画力は必須のスキルです。企画の立案時には、顧客データを分析し、過去の傾向や顧客のニーズを考慮しなければなりません。柔軟な発想や多様な価値観から企画を考えることは販売促進の楽しい部分ですが、多くの場合は予算が決まっています。そのほかにもさまざまな制限があるなかで、顧客のニーズを勘案しつつ、最適な企画を立案する能力が求められます。
コミュニケーション力
販売促進の仕事では、さまざまな場面でコミュニケーション力が必要です。商品やサービスのキャンペーンを通じて、幅広い職種の方と関わる機会が多く、社内外を問わず、円滑なコミュニケーションが求められます。
論理的思考力
顧客のニーズや生活スタイルを理解し、ターゲットに合った戦略を論理的に組み立てる論理的思考力も、販売促進の仕事に必要です。また、顧客の反応や販売実績などを統計的に分析するためにも、データを正しく読み解く統計的思考力も欠かせません。
販売促進の仕事にはさまざまなスキルを求められますが、なかでもデータを細かく分析し、効果的な戦略を策定するための論理的思考力は重要です。
販売促進の仕事に必要なスキルの磨き方
販売促進の仕事に必要なスキルとして、企画力・コミュニケーション力・論理的思考力の3つを取り上げましたが、全てのスキルを最初から持ち合わせていない場合や、得意不得意な部分もあるかと思います。
以下にそれぞれのスキルを磨くための方法をまとめますので、ぜひご参考にしていただけますと幸いです。
企画力の磨き方
企画力は、日常にあふれる商品やサービスから得られるインスピレーションを基に、数多くのアイディアを考えることが大切です。こうした実務を想定したトレーニングに加え、インターネットや書籍などで販売促進の知識を補完することによって、効率的な企画力の向上につながります。
コミュニケーション力の磨き方
コミュニケーション力を磨くためには、仕事の場に限らず、普段から積極的に対話や交流を行うことが大切です。その際には、相手の話によく耳を傾ける、具体例を用いて分かりやすく説明する、伝わりやすいよう話し方を工夫をするなど、細かなポイントを意識して行うよう心掛けましょう。
論理的思考力の磨き方
論理的思考力を磨くためには、具体的な言葉を使用したり、常に本質は何かを考えるようにすることが効果的です。とりわけ販売促進においては、効果測定で真価を発揮するスキルなので、日頃から数字に触れて、その数字を基にどのような予測ができるのかなど、分析する癖をつけておきましょう。
ひと口に販売促進といっても、その業務内容は多岐に渡ります。ポジションに応じて、必要となるスキルを効率的に伸ばしていきましょう。
販売促進のスキルアップにつながる資格
先述のとおり、販売促進の担当者には、必ず持っていなければならない資格はありません。しかしながら、業務に必要となるスキルは幅広いため、持っていると便利な資格は多々あります。資格取得を目標にすることで、その分野について効率的に学べるため、資格の勉強は迅速な販売促進のスキルアップに効果的です。
プロモーショナル・マーケター
「プロモーショナル・マーケター」の資格を取得することによって、体系立てたプロモーションの企画立案に欠かせない知識を短期間で得られます。
マーケティング・ビジネス実務検定
「マーケティング・ビジネス実務検定」は、マーケティング理論だけではなく、実務知識や実務事例を学べる資格です。戦略立案や業務管理に役立つスキルが身につきます。
統計検定
「統計検定」の資格は、ターゲットのセグメントをはじめ、数値に基づいた戦略的プロモーションの立案に役立つ知識を学べるため、施策の実施後に行う効果測定で能力を発揮できるスキルを得られます。
販売促進の仕事では、企画書の作成やデータの集計・分析が多いため、オフィスワーカーの基本スキルは早いうちに覚えておくと役に立ちます。
まとめ
販売促進の仕事に必要なスキルは多く、また関わる業務も幅広いですが、「自分のアイディアを形にしたい」「自分の力でヒット商品を生み出したい」といった方は、やりがいを持って行える仕事です。ぜひ本記事の内容を、販売促進に必要なスキルの向上にお役立てください。