VR動画を制作するためには何が必要?撮影と編集に必要な基本知識まとめ
昨今では、日常生活で目にするようになっただけではなく、ビジネスシーンでも積極的に活用されているVR動画。
とはいえ、撮影方法や必要な機材など、一般的な写真や動画とは何が違うのか、具体的な制作方法をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、初めてVRコンテンツを制作する方に向けて、事前に覚えておきたい基本知識を解説します。
VR動画を制作するためには撮影機材と編集ソフトが必要
VR動画を制作するためには、VR動画に対応するカメラと編集ソフトが必要です。
撮影はパノラマ撮影ができる全天球カメラ、もしくはスマートフォン(VR動画の専用アプリ)で行います。
編集ソフトについては、VR動画の編集に対応するスマートフォンの専用アプリが手軽ですが、無料版では画質の低下や機能の制限がある場合もありますので、有料版のソフトを選ぶと安心です。
特定のメーカーや機材に対する専用の編集ソフトもありますので、購入の際には機材と編集ソフトの相性を考慮することもおすすめします。
VR動画の制作フロー
VR動画を制作する際の大まかな流れは、「①企画→②撮影→③編集」です。
STEP①:企画
VR動画の制作時に最も大切なフェーズが企画です。コンセプトやストーリーづくりを含めて、VR動画の全体像を入念に考えましょう。
STEP②:撮影
企画の内容に沿って、撮影を進めていきましょう。動画に撮影陣や小道具が写ってしまうと、視聴者は没入感を得られません。VR動画は通常の動画よりも幅広い画角で撮影するため、周囲の環境づくりは特に配慮しておきたいポイントです。
STEP③:編集
VR動画の撮影や音声の収録が完了したら、最後は編集作業を進めていきます。VR動画の編集では、一般的な動画編集で必要となる作業に加え、さまざまな角度から動画をつなぎ合わせる、「スティッチング」と呼ばれる作業が必要です。
自社でVR動画を制作する場合には、会場の手配や小道具の準備など、さらに細かな工程が必要です。
VR動画を制作する際の注意点
VR動画は360度映像なので、映像がバランスよく構成されていることが重要です。編集時には、上下左右のバランスが取れているか意識してみてください。
また、動画に挿入する音楽・音声・効果音は、世界観を左右する大切な要素です。企画の内容に合わせた適切な配置を心掛けましょう。
VR動画は視線を自由に動かして視聴できるため、視線誘導を意識した構成にするのもポイントです。
VR動画の制作に必要な費用
VR動画を自作した場合の費用相場は、15万円から20万円前後です。撮影機材や編集ソフトは幅広い価格帯となっていますが、人件費や小道具などの必要経費を鑑み、少なくとも10万円以上の予算を想定しておきましょう。
撮影現場が遠方となる場合には、撮影スタッフの宿泊費や交通費も発生します。
VR動画の制作はプロに任せるのがおすすめ
本格的にVR動画を自社のプロモーションに活用しようと考えている場合には、制作業者への委託がおすすめです。プロに任せることによって、以下のようなメリットを得られます。
クオリティを担保しやすい
VR動画の制作にあたり、360度カメラの操作や編集時の視線誘導など、専門的な技術と知識が必要です。プロのカメラマンや撮影監督に制作を委託することによって、クオリティを担保できるだけではなく、悪天候などのイレギュラーにも迅速な対応ができるようになります。
社内のリソースを使わずに済む
VR動画の制作を社内のリソースでまかなう場合には、企画・撮影・編集とかなりの時間と労力が必要です。プロに依頼すれば、必要最低限の工数でVR動画を制作でき、また完成までのスケジュールも明確になります。
撮影機材を揃える必要がない
初めてVR動画を制作するのであれば、場合によっては一から必要な撮影機材を揃えなければなりません。必要経費のなかでも撮影機材は高い比率を占める費用であり、また揃えた機材に不備が発生してしまうリスクも踏まえると、プロに制作を委託するのが懸命です。
2分程度の短いVR動画であれば、業者によっては、自作した場合と同程度の費用感で依頼できる可能性もあります。
まとめ
今後も継続してVR動画を制作する予定がない場合や、自社のリソースに不安がある場合には、専門業者への依頼を検討しましょう。
VR動画は決して安く制作できるものではありませんが、昨今では多くの企業がVRの技術に注目しています。
VR市場の展望や企業の活用事例については、以下の記事で詳しく解説しています。競合他社に後れを取らないためにも、ぜひ本記事と併せてご参考にしてみてください。